南海高野線の浅香山駅〜堺東駅の区間が高架化される都市計画のプラン

大阪では多くの路線が存在しますが、なかでも大阪市から和歌山県伊都郡高野町までを結ぶ南海高野線という路線があります。この南海高野線は地表面を走る路線ということもあり、踏切による慢性的な渋滞や事故などが問題視されてきました。こうした状況を鑑みて、南海高野線の一部を高架化することが決定しています。

ここでは、南海高野線の浅香山駅〜堺東駅の高架化について詳しく解説していきます。

南海高野線の高架化される理由と具体的なプラン

南海高野線で高架化が計画されているのは、浅香山駅と堺東駅までの区間です。浅香山駅から堺東駅付近では連続立体交差事業が計画されており、大和川から仁徳陵古墳までの線路が高架化される予定です。

浅香山駅と堺東駅の2つの駅は、高架駅と生まれ変わります。この両駅の区間にある10ヶ所の踏切を撤廃し、踏切事故の防止と交通渋滞を解消し、道路と鉄道を分離させてあげることで、スムーズかつ安全な交通環境が整います。

特に踏切に関しては、ボトルネック踏切として国に指定されており、自動車と歩行者の通行が多く、慢性的な渋滞が起こり、歩行者の通行の妨げとなっていることが問題視されていました。高架化によってこれらの問題が解消され、歩行者や自動車、路線を走る鉄道がしっかりと棲み分けられることで、安全に通行することが可能となります。

南海高野線の具体的な計画は、2022年度中に南海鉄道と基本協定の締結が予定されており、2023年度から2024年度までの間に仮設留置線の工事が予定されています。そして、2025年からは直上工事に入っていく予定です。

仮線の工事が開始されるのは2027年度からで、高架工事は2030年度から始まり、2040年に完成を予定しています。

堺市では、浅香山駅と堺東駅が高架化されることを受け、人々が集まり賑わう駅前広場の整備も検討されています。また、同市は都市計画道路についても検討されているようです。

南海高野線の高架化は、駅を利用する人や、通行する人、近隣に住む人にとって、安全で快適な環境を享受できるとともに、堺市の玄関口として多くの人に利用してもらうことで、都市の活性化にもつながっていくことでしょう。

まとめ

南海高野線の高架化は、大阪市でも大規模なプロジェクトとなっており、近隣に住む多くの人がこれまでよりも安全で住みやすい街になることを期待しています。

南海高野線の高架化は完成までだいぶ先ですが、多くの人にとって利用しやすく、通行しやすい環境が整うことでしょう。